子規も愛した夏の味・甘酒で夏バテ対策!
▼子規も愛した飲み物・甘酒
「甘酒も飴湯も同じ樹陰かな」。
これは正岡子規が明治34年に作った俳句です。この年は列車で食堂車の導入が始まり、また横浜で自動車の輸入が始まるなどモダンな空気に溢れた時期。そんなときでも、甘酒や飴湯を茶店で買って飲むような風俗が下町にはまだ残っていました。
子規は肺結核を発病し、この句を発表した翌年に亡くなります。小康状態を得ながらの文筆活動の中、甘酒を飲みながら木陰で休むようなこともあったのかもしれません。
▼幕府が価格統制!? 江戸時代の人気ドリンク
この子規の句からも分かるように、甘酒は夏の季語として知られています。
江戸時代、夏になると行商人たちはもっぱら甘酒を作って売り歩いていたとのこと。当時の風俗を記した「守貞漫稿」という書物にも「夏月専ら売り巡る」のは「甘酒売り」であると書かれているほど、庶民に人気のある飲み物でした。
あまりの人気ぶりに、幕府が価格統制を敷いたほど。その時に設定された上限価格は4文で、これは当時の平均価格でいうと銭湯での子供の入湯料程度。
その手頃感もあり、夏になると老若男女が甘酒をよく飲んでいたのです。
▼「飲む点滴」甘酒の豊富な栄養素
ここまで甘酒に人気があったのには理由があります。
その理由は、甘酒に含まれる豊富な栄養素。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6などのビタミン類をはじめ、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、そしてシステイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸と大量のブドウ糖が含まれる甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれています。
夏バテ対策として、あるいは体調不良時の手軽な栄養補給食として、甘酒は利用されていたのです。また、これらの栄養素は消化を助けるとともに、疲労回復や代謝機能を上げる効果も。
江戸時代の人々は、このような甘酒の効果を身をもって知っていたのでしょう。
▼安心安全な甘酒をご家庭でも
室町時代創業・糀屋三左衛門の甘酒は、米と米麹というシンプルな材料を使用。
昔ながらの製法、添加無着色で作られた甘酒は、この時期の栄養補給にもぴったりです。
また、ご自分で作りたいとお考えのこだわり派の方には麹から作る方法も。
「一夜酒」と呼ばれるほど簡単に作れる甘酒は、かつてはどの家庭でも当たり前に作られていました。現在では炊飯器やポットで作ることもできますので、一層手軽に家庭の味を楽しむこともできます。
夏バテや体調不良になりやすいこの時期、ぜひ甘酒のパワーをご利用ください!
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