コラム

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特集コラム「文化を継ぎ、技を極める」

歴史や伝統文化の中に身を置きながら、オリジナリティを発揮して活躍する各界著名人に、ご自身の生き方、考え方についてお聞きします。

憧れの宝塚で、トップスターに。強い想いで、願いは叶う

第1回涼風真世さん

憧れの宝塚で、トップスターに。
強い想いで、願いは叶う

KOJI-ZAインタビュー「文化を継ぎ、技を極める」第1回は、歴史ある宝塚歌劇団で月組トップスターを務めた涼風真世さん。
入団当時から変わらない、宝塚へのぶれない想いを語っていただきました。

憧れの宝塚で、トップスターに。強い想いで、願いは叶う

KOJI-ZAインタビュー「文化を継ぎ、技を極める」第1回は、歴史ある宝塚歌劇団で月組トップスターを務めた涼風真世さん。
入団当時から変わらない、宝塚へのぶれない想いを語っていただきました。

ー 宝塚歌劇団を目指されたきっかけは何だったのですか?

宝塚歌劇を初めて観劇したのは中学3年生の修学旅行です。
 劇場内に響き渡るオーケストラの音楽と、きらびやかで美しい舞台は今まで観たことも聴いたこともない生まれ初めて体感する素晴らしい世界でした。
 その時、「ここに入る」と決めました。私はこの舞台に立つ、と。
 それからは、寝ても覚めても宝塚、宝塚、宝塚。両親に「宝塚に入りたい!」と言い続け、ついに高校卒業と同時に受験を許してもらい、ファーストチャンスのラストチャンスで宝塚音楽学校に合格しました。

ー 才能豊かな方が大勢集まる宝塚で、どのようにしてトップになられたのでしょうか。

運がよかったのではないでしょうか……。
研究科2年の時、突然、新人公演で準主役に大抜擢されたことがありました。……なぜ私が?! 責任重大事件発生です。悩みに悩み、歌劇団上層部の方に泣きながら「なぜ、私に役をつけたのですか……」と相談にいったのです。
すると「役をつけないでくれ!と泣いて頼むのは君が初めてだ。演じてみなさい」と言っていただき、「120%、今の私にできる全ての力をお客さまに観ていただくしかない」と覚悟を決め、舞台に立ちました。良いか悪いかを決めるのは私ではなく、観てくださるお客さまです。あの時から現在まで、舞台の厳しさや喜び、幸せも感じながら舞台に立っています。

ー 宝塚歌劇団の文化とはどのようなものだと思いますか? そこで身に付けられたことは何でしょうか?

ひとつの大きな家族のようなものではないでしょうか。「清く 正しく 美しく」をモットーに、今も輝き続けている世界にひとつしかない女性だけの素晴らしい劇団です。
 組長や副組長は父親、母親代わりのような存在で、上級生は兄や姉的な存在。兄弟、姉妹が非常に多い大家族のようなものです。
 その組全員でもがき、苦しみ、汗し、涙し、笑い合いながらひとつの作品を創り上げる。
 まさに宝塚にしかない、宝塚WORLDです。自分自身に負けない力は宝塚で培われたように思います。

ー 退団後は女優として幅広く活躍されていますが、そのお仕事の魅力は何でしょうか?

 退団当初はとまどい、悩みました。女性がどのような仕草をするのか分からず、コーヒーカップの持ち方や歩き方、仕草、声のトーンなどを勉強することから始めました。ショートカットだった髪がロングヘアーになるには時間がかかるように、「女性」として自然な演技ができるようになるには年月が必要だと思います。
 今はミュージカルを中心に舞台に立たせていただいています。
 今回のミュージカル「レディ・ベス」ではキャット・アシュリーを演じます。のちのエリザベス1世を守り、彼女のために生きる、姉のような、母のような女性です。少女時代にエリザベス女王が何を感じ、生きていたのかをご一緒に体感しましょう。ぜひ、劇場に足をお運びください。

ー 宮城県の「みやぎ絆大使」でもいらっしゃいます。

 宮城県石巻市で生まれて小学2年生まで育ったご縁もあり、震災前の「夢大使」からずっと務めさせていただいています。昨年、デビュー35周年を記念したアルバム「Fairy」を発表したのですが、NHK東日本大震災プロジェクトの復興応援テーマソング「花は咲く」も収録しています。宮城は「水よし、米よし、空気よし、魚はあまいし、牛タンうまし」の地です。お酒もおいしいので、ぜひ、皆さまに宮城に何度も来ていただきたいですね。よろしくお願いいたします。

ー 舞台を続ける上で、体力はどのように維持されているのでしょうか?

 年は重ねていくもの。体力はどうしても落ちていきますよね。
 日々ウォーミングアップで体を動かしたり、発声練習をしています。続けることが、体力や精神力を保つのに役立っているのかもしれません。運動は構えてやるよりも、簡単にできるちょっとした運動を普段の生活の中に取り入れて、持続することが大事なんじゃないでしょうか。
 それから、1に睡眠、2に睡眠。3、4は食べて、5に睡眠!
 体力維持にも、美容にも、眠ることがなによりも大事だと思います。
 今後も体力維持を心がけながら、悩み、もがき苦しみ、汗しながら、舞台の上でさまざまな人生を演じていきたいですね。

甘酒を飲んでいただいて一言

 とてもおいしいですね!
 甘すぎず、のどごしもよくて、見た目もきれいでさわやか。なにより飲むと元気が出ます。温かくして飲む甘酒、冷やして飲む甘酒、それぞれに合った生きた種麹を使っているから、こんなに香りがよくておいしいんですね。昔から受け継がれてきた素晴らしい技術なのですね。
 楽屋では冷やした甘酒を、夜寝る前は温めた甘酒をいただいて、これからも元気に舞台を続けていきたいです。

涼風真世(すずかぜ・まよ)さん

宮城県石巻市出身。1993年「グランドホテル」で宝塚歌劇団を退団。代表作は「ベルサイユのばら」(オスカル役)、「PUCK」(パック役)など。その後、舞台や映像、声優として幅広く活躍。主な出演作、NHK大河ドラマ「秀吉」「利家とまつ」「篤姫」、ミュージカル「レディ・ベス」「貴婦人の訪問」「エリザベート」「ロミオ&ジュリエット」「レベッカ」「ハムレット」「マリー・アントワネット」など。2016年9月に35周年記念アルバム「Fairy」をリリース。

2014年に初演された歴史ロマン・ミュージカル「レディ・ベス」が帝国劇場他で再演。ベスの家庭教師役で出演する。ベスは花總まり、平野綾のWキャスト。 10月8日(日)〜11月18日(土) 帝国劇場
11月28日(火)〜12月10日(日) 梅田芸術劇場メインホール

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